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最近見かける「ローコスト住宅」とは?安い理由を解説!

理想の住宅が実現可能な注文住宅に憧れを抱いている方も多いと思いますが、どうしても無視できないのがその費用。地域によって差はあるものの、理想をかなえるのであれば最低でも3000万円ほどは必要です。そこで最近よく耳にするのが「ローコスト住宅」。ローコスト住宅では、注文住宅でありながら1000万円台で家を建てられるともいわれています。そこで、ローコスト住宅が安い理由やメリット・デメリットについて解説します。

 

  • ローコスト住宅はなぜ安い?

 

まずはローコスト住宅がなぜ安いのか、その理由について解説します。

 

規格化したシンプルな構造にすることでコストカット

ローコスト住宅の多くは、箱型の2階建てのようなシンプルな形になっています。また、間取りもある程度パターンを決めておくなど規格化することで、設計費、材料費、施工にかかるコストを削減しています。

 

材料を一括で仕入れている

住宅の形状や間取りを規格化することで、設備機器や建材なども規格化が可能です。それに伴って、設備機器や建材を一括で大量の仕入れができるため、材料費の削減につながっています。

 

材料の加工を工場で行う

材料を事前に工場で加工し現場での作業量が減ることで、人件費を削減しています

 

広告や販売に費用をかけない

ローコスト住宅を扱うメーカーの多くは、広告を出す地域を絞る、モデルハウスを展示しない、不動産会社に販売を任せるなどで、広告費や人件費を削減しています。

 

  • ローコスト住宅のメリット・デメリットは?

 

ローコスト住宅を選ぶメリット

 

・費用が安い

ローコスト住宅を選ぶ一番のメリットは、建築費用が安いことです。金銭的負担が軽く返済までの期間も早くなるため、建て替えや増築、リフォームなどのプランも建てやすくなります。

 

・住宅の完成までが早い

材料や設備が規格化されているため、通常の注文住宅と比べて工期が短くなり早い入居も見込めます。メーカーや住宅の設計によっては3カ月程度で完成するケースもあります。

 

ローコスト住宅のデメリット

 

・自由な設計は難しい

規格化されているローコスト住宅では、希望通りの間取りや設備を取り入れにくいです。希望を反映することも可能ですが、その場合は費用がかさんでしまいます。

 

・住宅や設備の性能が低いことがある

法律で定められている一定の住宅性能は満たしているものの、必要最低限の仕様となっていることがあります。また、キッチン、バス、トイレなどの設備も、価格を抑えるためにグレードが低いものを使用するケースも少なくありません。高性能住宅やZEHを検討している方は特に注意が必要です。

 

・保証はしっかりとチェックを

住宅は建てて終わりではなく、そこで住むことを考えなくてはいけません。住宅は、法律によって新築から10年間は構造を保証するように定められていますが、それ以上の保証は業者によって異なります。ローコスト住宅では保証期間が短いことも多いため、十分にチェックしておきましょう。

 

  • 理想をかなえる住宅を建てるなら機能や性能面を考えた家作りを!

ローコスト住宅の大きな魅力は、やはり家を安く建てられる点でしょう。しかし、思い通りの住宅を作りにくくなるのも事実です。価格だけで選んでしまうと完成した後に後悔してしまう恐れもあります。住宅は建てることがゴールではなく、建ててからがスタート。理想の暮らしが実現できる住宅を建てるのであれば、価格に縛られることなく自分の希望がかなえられる家作りを目指していきましょう!

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