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2022.02.02
リモートワークがはかどるワークスペースを備えた住宅作りを
コロナ禍をきっかけに広く普及し、今では多くの企業が取り入れているリモートワーク。もしかしたら、在宅での仕事がメインの働き方になったという方も多いのではないでしょうか。しかし、リモートワークで課題になるのが、家庭内でのワークスペースの確保です。家で仕事をするとなれば、相応の環境を整えておきたいところ。リビングや寝室の一角を活用することもできますが、もしこれから注文住宅を購入するのであれば、ワークスペースを間取りに取り入れてみてはいかがでしょうか? 今回は、住宅にワークスペースを作るならおさえておきたいポイントを解説します。
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ワークスペースの3タイプ
ワークスペースには大きく分けて「個室」「半個室」「オープン」の3タイプがあります。タイプごとに特徴が異なり、間取りにも大きく影響するため、しっかりとチェックしておきましょう。
個室タイプのワークスペース
個室タイプのワークスペースは、仕事と私生活を切り替えやすいのが大きな特徴。人の目や生活音などが気になりにくいため、リモート会議などが多い仕事でも安心して働くことができるでしょう。また、仕事だけでなくプライベートな空間として活用できるのもポイント。「仕事をするときは集中したい」「私生活のオンオフをはっきりさせたい」という方にオススメです。
ただし、「間取りの調整が必要」「コストが増える」「家族とのコミュニケーションがとりづらい」といった点には注意が必要です。
半個室タイプのワークスペース
小上がり和室の一角や階段下、ロフトなど、空間を活用してワークスペースを取り入れるのが半個室タイプの特徴。敷地や間取りに制約があってもスペースの確保がしやすく、個室ほどではないものの仕事を行う空間作りが可能です。オフィスでも「完全な個室で仕事をする」ということは多くないため、半個室のほうが働きやすいという方も少なくなりません。
ただし、完全な個室ではないため、スペースの作り方次第では生活音や生活空間が入り込んでしまうことがあります。必要に応じて、一部に壁やパーテンションを設けるなどレイアウトに工夫が必要です。
オープンタイプのワークスペース
オープンタイプのワークスペースは、「家事や子育てをしながら仕事をしたい」「敷地の関係でスペースの確保が難しい」という方にオススメ。リビングや廊下の一部を活用するので、スペースの確保がしやすく、子どもから目が離せないというご家庭でも安心です。また、仕事をしないときは子どもの勉強スペースとしても使うことができます。
ただし、生活空間と直結しているため、生活音やプライベートな空間が入り込みやすく、オンオフの切り替えが難しくなることも考えられます。必要に応じて、カーテンを設置したり家具の配置で空間を仕切ったりするなどの工夫が必要です。
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ワークスペース作りで失敗しないためにおさえておきたいポイント
生活空間とのつながり
自宅にワークスペースを設ける場合、生活空間とのつながりを意識することが大切です。個室では仕事に集中しやすい環境を確保しやすくなりますが、家事や子どもへ目が届きにくくなることが考えられます。一方で、オープンタイプでは、仕事に集中することが難しくなるでしょう。
ワークスペースを作る際は、生活空間や生活音との切り離しと同時に家族とのつながりを保てるような間取りやレイアウトを考える必要があります。
コンセントの位置や数
パソコンやデスクライトなどを使うことを考えれば、コンセントの数や位置は重要なポイント。「コンセントが足りない」「コードが届かない」というワークスペースでは、快適に仕事ができる空間とはいえません。延長コードである程度解決できますが、見た目が悪くなるだけでなく、子どもが足を引っかけてしまったり、タコ足配線による火災リスクが増したりするのも事実。
せっかく注文住宅でワークスペースを作るのであれば、あらかじめコンセントの数や位置を調整しておくのがオススメです。
ライフスタイルの変化についても考えておく
年月がたてば、生活や仕事のスタイルに変化が訪れることもあります。将来的にワークスペースで仕事しなくなることもあるかもしれません。そのような場合に備え、別の活用方法もしっかりと考えておきましょう。「子どもの勉強スペースにする」「クローゼットや収納として活用する」などあらかじめ考えておくことで、空間が無駄になるのを防ぐことが可能です。
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生活も仕事も両立できるワークスペースを取り入れた住宅を!
リモートワークの普及に伴って、仕事ができる環境を整えることが求められるようになりました。すでに出来上がっている生活空間の中に、新しくワークスペースを作り出すのは簡単ではありません。しかし、間取りなどを0から考えられる注文住宅であれば、快適なワークスペースを備えた住宅にすることも可能です。もし、注文住宅の購入を検討しているのであれば、生活も仕事も両立できるワークスペースを取り入れた住宅を目指してみてはいかがでしょうか!