columnコラム

自然素材の家って?使われる素材や特徴について解説!

素材の良さが伝わる住宅は、住んでいても心地が良いもの。素材のぬくもりが感じられるナチュラルな雰囲気の住宅に憧れを抱いている方も多いはず。そういった方にオススメなのが、自然素材を使った家です。そこで今回は、ナチュラルな住宅によく使われる自然素材や、自然素材を使うメリット・デメリットについて紹介します。

 

  • 自然素材を使用するメリット・デメリット

まずは自然素材を使用した住宅のメリットとデメリットについてチェックしてみましょう。

 

▼自然素材を使用するメリット

 

・体に優しい住宅

自然素材を使用することで、体への負担が軽減されるメリットがあります。シックハウス症候群やアレルギーの原因となる化学物質の使用量を減らす、または使わないことで、健康への影響を抑えることが可能です。

 

・快適な環境をキープしやすい

自然素材には調湿性のあるものが多く、住宅内を快適な環境に整えてくれるのもメリットといえるでしょう。

 

・メンテナンスをすれば長く住める

自然素材を使用し適したメンテナンスをすることで、古民家のように長く住み続けることも可能です。また、リフォームのタイミングをずらすことでランニングコストを抑えることもできます。

 

▼自然素材を使用するデメリット

 

・コストがかかる

一般的に自然素材は高価であり、また施工にも精度や手間が求められるためコストは高くなる傾向があります。長く住み続けられることを考えれば結果的にはプラスになる可能性もありますが、住宅にかかる費用をシミュレーションして予算と相談することが重要です。

 

・扱いに注意が必要

自然素材は傷がつきやすく、水分によってシミや傷みの原因になることがあります。また、温度や湿度によってはひび割れや変形が生じることも。そのため、一般的な住宅よりも慎重な扱いが求められることもデメリットの一つといえるでしょう。

 

  • 住宅に使われる自然素材にはどんなものがある?

自然素材の住宅といっても、「どの素材をどれくらい使ったら天然素材の住宅」という明確な定義はないため、使用される素材はさまざま。ここでは、一般的に住宅に使用される自然素材をいくつか紹介します。

 

▼無垢材

無垢材とは原木を使いやすい大きさに切り出した木材を指し、床や柱、家具などあらゆる場所に使用される素材です。木には調湿効果があり住宅内の湿度を整えてくれる効果があります。また、使用する木材によっては抗菌、防ダニ、防臭などの成分を含むものがあるのもポイント。ただし、比較的高価であり、湿気によって割れや隙間、反りが発生する点に注意が必要です。

 

▼漆喰

漆喰は石灰石を原料とする素材で、主に壁に塗る塗料として使用されます。漆喰は調湿機能があり、防火性能も高いのが特徴。また、時間をかけて硬くなるため劣化しにくい素材です。ただし、漆喰を塗る際は通常よりも時間がかかり工費もかかる傾向にあります。また、ひび割れが起きる恐れがある点もデメリットといえるでしょう。

 

▼珪藻土

珪藻土は化石となったプランクトンを原料とする素材で、壁の塗料として使用されます。漆喰と同様に、調湿機能があり防火性能に優れた素材です。また、珪藻土には目に見えない小さな穴が開いているため、消臭や防音などの効果があるのも特徴の一つ。ただし、乾燥によってひび割れが起こる恐れがあるほか、施工の際は固めるための固化材を塗るため施工期間や工費がかかる傾向にあります。

 

▼リノリウム

リノリウムは、亜麻仁油に石灰岩、松ヤニ、コルク粉などを合わせて作られる素材で、主に床材として用いられます。亜麻仁油による抗菌作用があり、耐久性、防火性に優れているのが特徴です。また、柔らかく滑りにくい素材なので、転倒の危険性も低いのがポイント。ただし、ビニール系の床材よりも高価で、亜麻仁油の独特なニオイがします。

 

▼セルロースファイバー

セルロースファイバーは、新聞紙や段ボール、木などにホウ素系薬剤を混ぜて作られる断熱材です。断熱性や耐火性に加え防音性にも優れているのが特徴。また、ホウ素系薬剤を使用しているため、虫やカビに強いのもメリットの一つ。ただし、他の断熱材よりも高価であり、施工には高い技術が求められる点に注意しましょう。また、専用の機械が必要なことから、施工業者によっては対応していないケースもあります。

 

  • 自然素材の住宅でナチュラルな暮らしを

自然素材は、温かみの感じられる風合いや質感が魅力的なのはもちろん、機能性にも優れた素材です。もし、注文住宅の購入を検討しているのであれば、それぞれの特徴をふまえたうえで自然素材を取り入れてみてはいかがでしょうか!

一覧に戻る