columnコラム

注文住宅を建てる際に考えておきたい水害対策!

近年、台風やゲリラ豪雨による大雨の被害は甚大になり、ニュースでも目にすることが多くなっています。注文住宅を建てるのであれば、このような水害への対策もしっかりとしておきたいところ。本記事では水害の原因や被害、注文住宅を建てる際にできる対策を詳しく解説します。水害による被害を減らし、安心安全な暮らしを送れるよう、ぜひ参考にしてください!

 

  • 家を建てるなら注意したい水害

住宅に深刻なダメージを与える水害。場合によっては水害を受けた家が人命を奪うことも。まずは水害の発生理由と被害について詳しく解説します。

 

▼水害はどうして起こる?

水害とは水による災害の総称であり、その原因や被害はさまざま。主な水害の原因は、大雨や雪の影響による洪水、高波や高潮、地震による津波など。また、近年では市街地の排水能力を上回るゲリラ豪雨や、河川の氾濫や堤防の決壊による市街地の浸水被害も増加傾向にあり、問題視されています。

 

被害の度合いは、台風などの気象的な原因だけでなく、建物のある場所や治水工事の程度によっても変動するため注意が必要です。

 

▼水害による被害とは

水害は、住宅や家具・家電に著しいダメージを与えるだけではなく、時には人命を奪うこともあります。

 

市街地で特に注意しなければならないのは、ゲリラ豪雨などによる大量の雨水が排水能力をはるかに上回る場合に起こる「内水氾濫」です。汚物や泥などを含んだ生活排水が下水管を逆流してくるため、感染症などのリスクも増加します。

 

また、水害は二次災害にも注意が必要です。住居や電化製品などが浸水してしまうと、通電後に電気機器や配線部分から発火し、「通電火災」が起こる恐れがあります。避難の際はブレーカーを落とす、再通電に不安がある場合は近隣の消防機関に連絡を取るなどの対応が必要です。

 

  • 水害対策を取り入れた住宅とは

夢のマイホームを建てる場合、水害による被害は最小限にとどめたいもの。今回は建物に深刻なダメージを与える床上浸水を防ぐための水害対策を紹介します。家を建てる土地の地盤に合わせて、組み合わせて使うことでより効果を高められるでしょう。

 

▼盛り土や高床式にする

盛り土で敷地全体を高くしたり、家の基礎部分自体を高い位置にしたりすることで、床上浸水のリスクを減らせます。盛り土をする際は、土砂崩れが起きないよう鉄筋コンクリートの擁壁が必要です。また、高床式にする場合は、1階部分に柱のみを残した「ピロティ構造」もおすすめ。1階部分は駐車場にするなど土地の有効活用も可能です。

 

▼防水性の塀を設置する

防水性の高い素材でできた塀を、家の周りを囲うように設置する方法です。人や車の出入り口部分には陸閘(開閉できる防水性の門扉)を取り付けます。

 

▼建物自体の防水性を高める

住宅の外壁素材を防水性のものにしたり、防水塗料を塗布したりすることで、水害の被害を抑えられます。防水塗料はすでに建てた家にも有効な水害対策ですが、経年劣化で剝がれてしまうため、定期的にメンテナンスすることが大切です。また、大量の水による浮力で建物が浮かばないよう、基礎部分と建物の接合部分の強化も欠かせません。その土地の特性をよく調べ、地盤に合った基礎工事を依頼しましょう。

 

  • 水害対策を考えた住宅作りを!

水害は家にも人にも甚大な被害を及ぼす災害です。住宅を建てる際は、しっかりと水害対策を考えることはもちろんですが、家を建てる土地のハザードマップ、古地図、地盤情報を活用して水害時の自害予測をしておきましょう。せっかくの夢のマイホームを建てるのであれば、日々の暮らしやすさだけでなく、自分や家族の命を守ってくれるような災害対策も考えておくと安心です!

一覧に戻る